裏londonで世界中のチープ飯を淡々と食べていくブログ

観光には多分まったく役に立たず全然オシャレでもないロンドンのことを書きながら世界各国の美味しいチープ飯を食べていきます

ロンドンブリッジのテロが近くで起こったので強制避難させられたの巻

テロに巻き込まれた、と言えるのかな?

 

自分の記憶をしっかり整理したいので書いていく。
個人的なタイムラインはこんな感じで展開してった。

11月29日金曜午後

上空でヘリコプターがずーーーーっとホバリングしているのになんとなく気がついた。
*BBCによると、テロ執行者が現場でナイフを振り回し始めたのが13.58
 999コールに対する武装警官チームの到着は超迅速、5分以内だったと書いている。

休憩時間で外に出ていた同僚からWhatsApp(こっちのLINE)で、
”ロンドンブリッジで銃撃があったみたいで橋が封鎖になってる”ってきたのが14.24

その2−3分後くらいに警察到着。武装チームも来た。
「全員今すぐにここから退出してください!早く!」

へえ、こっちもヤバいのかなとか思った瞬間、警察が来た方角の反対側からこっちに向かって血相変えて走ってくる人々の一団が!
しかも「逃げてええええええ!」とか叫んでるし!

そしたら間髪入れず、同じ職場の面々が弾丸のように飛び出して猛ダッシュで逃げていった。←これが一番びびった...。

走っていく一団を追わずに、すぐ隣のパブに飛び込んだ。
遠くに行けばいくほど何が起こってるのかわからなくなる。
窓の外には武装警官だし、そんなに危険は感じなかった。
みんなの無事を携帯で確かめ合って(結構みんな遠くまで逃げてた)とりあえず安心。

で、やっと写真など撮っておこうかと思って撮ってみた。

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警察が「内側からしっかり施錠して!何があっても開けないで!」と外からどなる。
この後も何人か猛ダッシュで逃げて来た人たちがいたのに、ドアを抑えてる屈強なお兄ちゃん達は開けてあげなかった。かわいそうだった。

しばらくしてから警察がまた来て
「みんな地下に行って!(そのパブには地下フロアがあった)窓やドアから離れて!」
パブの人がカチカチカウンターで人数確認を始めた。
下に行ったけど座れるところもなくて、そろそろと上に戻ってみる。
結構何人もいて、怒られそうではなかったのでそのままいた。
上にいる方が携帯のシグナルもやっぱりいい、連絡を取り合って状況確認。

「このエリア一帯封鎖するから、迅速にここから出てください」と言われて、
みんなぞろぞろと移動。テレビカメラやレポーターがいっぱい来てた。

レストランとかマーケットのホットフード屋とかそのまま放り出して逃げてくださいって言われて、火事の心配ってどうなんだと警察に聞いてみた。
こういう封鎖状態になる時、必ず警察は火の元を点検してまわるのだそうだ。
そういえば、こういう事件で火事が起こった話って聞いたことなかったけどそういうことかーと思った。

もうすでに張られていた封鎖テープを何本もくぐっていくうちに、仕事エリアの顔なじみがちらほらいて「みんな大丈夫だった?」と無事を確かめ合う。

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同僚たちと合流。
まだショックが冷めやらない人もいたので、向かいのホテルのロビーに入る。
ロビーのバーのカウチにみんなで座ってちょうどテレビもあってニュースみれた。
ダブルのバーボン2杯も飲んだ。やっぱり動転してたよね。

色々みんなが他から聞いた話で、Borough マーケット内のグリーンマーケットエリアで男がナイフと銃を抜いたっていうのがあったのだけど、ニュースで全然触れられてなくってパニックデマだったのかと思ったが、先の死に物狂いで走って来た一団の来た方向と時間帯が符合する感じなんだけど...。
(陰謀論、メディアは何を隠してんだーとかw)

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もしくはそんな憶測が伝染してその近辺の人たちがパニクって走り出したということだったのかも。


パニックは伝染する。
恐怖と憶測で増幅されて伝染していく。

なんとなくあれから考えていた。
あの走ってくる人たちを見た時、
それを見たとたん一目散に走り出した同僚たちを見た時。
パニックにかられている人たち、それが一番怖かったと思った。
実際の状況が見えない/わからないことに対する暗闇な恐怖はタチが悪い。

結局その日は終日封鎖が解ける事もなく、個人の持ち物を取りに戻れなかった。
もうすぐ終わる読みかけの本がバッグに入ったまま。
これが個人的には一番悩ましかった。



亡くなった二人のご冥福をお祈りします。

www.bbc.co.uk

 

 

ロンドンの止まらないチキンカツカレー愛&インドレトルトカレー飯

今日からイギリスはサマータイムが終わって冬時間

日本との時差が9時間遅れになった。
朝起きると窓すっかり結露。どんどん冬になっていく〜。

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マチナカのウィンドウもクリスマスディスプレイが始まった。

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オックスフォードストリートの Selfridges のウィンドウ。
エッジィなセンスを売りにしてるはずのデパートだが、なんなんだこの「はあ?」な感じは...(”フューチャーファンタジー”というのが今年のテーマということだけど)
狙いすぎたのか??? 残念。

何気に通りの向かい側見て思わずちょっとびっくりした。

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今改修工事中のアディダス路面店前のバス停がこんなことに。
そして、その周辺の他のバス停もこういうことになっている。

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さて、それではロンドンでカツカレーというものがデフォとなっている様子をどうぞ。

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ポテチ

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(ピンぼけ、すみません)

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「ベントー」も、すっかり定着。

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もうほんと、どこでもカツ。何がラッキーなんだよ。

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ヴィーガンの人向けバージョンもあった。(さつまいもをカツにしている)

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お家で作ってみようキット。

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地下鉄の構内、クノールの広告。ナスをカツにしてカレーにしてみてねと。

考えてみれば、イギリスは昔からカレーが大好きだ。
昔の植民地政策の結果、インド人の人口が多くてどんな田舎に行ってもインドレストランは必ずと行っていいほどあるくらい、インド人のコミュニティは大きい。

今日から1週間続くヒンドゥー教の大きな祝日、Diwali  ”光のお祭り”。

ja.wikipedia.org


スーパーに行くと季節ものコーナーにはディワーリ用品が並ぶ。

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そういうわけでカレーなのだが、今日は手抜きでカレーのレトルトとナン。

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トーフもすっかり定着。
手抜きはしても野菜は食べなきゃと、キャベツだのケールだのを入れた。
スーパーではカレーとかナンとか、いつも普通に売っている。

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冬時間になるととたんに日が短くなる。悲しい。

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夕方の六時半でもう真っ暗。
今朝は寒くて手袋出さなきゃと思った。







ロンドンのクリスマスが異常に早すぎる件+リサイクル2&ヒンズーのお祭りインドご飯

ぐずぐずしてるとあっという間に...

 

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こっちの秋は来たかと思うと、すぐ行ってしまう感じ。

というか、
もう9月に入るとこういうものがもうスーパーに並び始めるからだ。

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毎年のことだけど驚愕する。
実はハロッズとかリバティといった高級デパートではもうすでに、夏の真っ盛りからクリスマスショップをオープンする。
そんなところに普段わざわざ行かないけど、スーパーはそんな訳にはいかない。

夏が終わったとたんこれだから、年末の影を感じてみんなガクブルもしくは激怒する。
そしてSNSにはこういうのが溢れる。

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毎年恒例。

でももう10月、
チーズショップには冬のチーズ Vacherin Mont D'Or が並びはじめた。

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もう受け入れざるおえない。冬がやってくる。

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Primark たぶん日本だとGU 


スーパーに行くとクリスマス商品はもう普通に並んでいる。
でも今年のスーパーはちょっと違う。
プラ包装削減、各種リサイクルに企業が取り組みだしてきている。

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野菜、果物を入れる袋がコンポスト仕様になっていたり(😍)

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使い古したフライパンを引き取るリサイクル箱が設置されてたり。

イギリス最大手のポテチメーカー Walkers が、一般リサイクルで引き取り不可のポテチ包装袋(裏が銀色になってるやつ)の回収プロジェクトをはじめたり。

www.terracycle.com
自社ブランドのじゃなくても分け隔てなくっていうところもすばらしい。
消費者パワー、がんばってる。
(悪名高い除草剤のラウンドアップはまだ売られていたりするけど)

iwj.co.jp


で、先日スーパーの帰り道、近所の図書館の前にこんな行列が

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インド系の人たちばっか。
聞いてみたら、ヒンズーの神様の一人のなんたら様のお祭りの催しなのだそうで、「なんたら」が聞き取れなかったので書いてもらった。
Durga Puja 日本語だとドゥルガー女神。

chaichai.campur.com

名前がかっこいい、でもアニメだと悪役っぽい感じもする。
この神様のお祭りが今年は10月の4-8日だそうで、この日は初日だったということだ。
そしたらやっぱり今回はインドご飯だな。

ということで、

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今まで週一でチーズ製造のアシスタントに行っていた、ロンドンのトップメキシカンレストランを支えていた Gringa Dairy のおつかれさま会で行った Ganapati のタリー(セットご飯)。

www.yumlondon.com 
美味しかったけど超行きにくい。地元じゃないとちょっとつらいロケーション。
でも火曜の夜だったのにテーブルが全部埋まってた。
だんだん寒くなっていく〜。










 

 

 

カムデンマーケットどうなってしまうのか???😱&ペルーご飯+ナイフクライムと南部鉄瓶

怒涛のカムデンマーケット続報

 

先日書いたこれ ↓ 

www.yumlondon.com
追い討ちをかけるようにこんな記事が地元紙に...!

camdennewjournal.com

スポーツ量販店チェーンの SportsDirect がマーケット内に店舗をオープン。
当初の説明では、マーケットの個性にあうユニークなブランド、小さなインディペンデントの服飾系とするという話だったのに、蓋を開けてみると全然話が違うじゃねーかよというありがちな展開。
個人経営の小さくて個性のあるお店が集まって紡ぎ出している「カムデン」らしさが失われてしまう、と危惧されているという記事。

行ってみた。

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ほんとだった。

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しかももうオープンしてた。

こういうテナントばっかりになると、もうただのショッピングモールじゃん。
なに考えてんだ。だいじょうぶなのか??
何十年もマーケット内で商いをしてきた床屋さんが追い出されてしまってとか、切ない話が記事の中に並んでいる。

ちなみに先日更地にされたカムデンマーケットのメインエリアも見てきた。

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もう面影もない...😭😭😭


カムデンも最近殺傷事件が立て続けだ。
ここ1週間くらいの間に4件(ナイフ3件、銃1件)、いずれも犯人は現時点では挙げられていない。

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保守党政権になって以来、警察の人員がやたら減らされて警察署も結構な数がクローズした。前首相のテリーザ・メイが内務大臣だった時のことだ。

ああ、いけない。ずるずると政権批判ブログになってしまう。
ちょっといい話をはさむ。

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インドアマーケット内に南部鉄瓶が!
これ、思いがけないところでけっこう見かける。
ちょっと前にトラファルガースクエアのナショナルギャラリーのカフェで南部鉄瓶が出てきたことがあって、ちょっとうれしかった。
(はい、岩手出身です!)

ご飯は前から狙ってたペルーの屋台

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左が「スーパーフード キノア サラダ」、右「インカ ボックス」

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インカ ボックス、チキン入りバージョン
ケールとほうれん草を下に敷いて、チキン、ブラックビーンズ、パプリカ、コーン、プランテーン(大好きなのでうれしい)、米、茶色のはチーズをパンケーキ状に焼いて二つに折ったもの。 大大満足、心も身体も満ち足りた。
いいご飯をいただいた、っていう気持ちになるご飯だった。
絶対また来る。スーパーフード キノア サラダもおいしそうだ。


日本は今日から消費税10%かぁ...

 

[番外編イタリア] 大チーズ見本市&リサイクル神システム+いろいろその他

これの↓続き

見本市でのランダム画像

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このくらいにしておきます。

街中にはいたるところにリサイクルポイントが置かれていて、しかもスタッフ付き!

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右から、リサイクルできないゴミ、プラスチック、缶/アルミトレイ、有機物(紙トレイとかも入れていた)、紙/ダンボール、という分別
スタッフが受け取って入れてくれる。
有機物のボックスにプラカップも入れていた、コンポストできる素材でできているのだ〜!すごい。

そして、お店で買い物をすると入れてくれるのがコンポストできる素材でできたバッグ。(普通のスーパーもこれだった!)

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それだけではない、軽食などでついてくるナプキンとナイフ/フォークのセットのパッケージすらコンポスト素材!...感動。

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街ではこんなディスプレイもいたるところでされていた。

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すごい。

このスゴさに熱くなったアタマを冷やしてくれるのはもちろんジェラート。

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右上はこの地域の牛が食べている牧草をミルクといっしょに使ったもの
左下、トリュフ! 右下、ビール&ロビオーロ(ワイン)
至福すぎる。

ピエモンテの小さな街、ブラ。
どこもかしこも全部よかった。

ピエモンテに行くような機会があったら立ち寄る価値1000%!

[番外編イタリア] 大チーズ見本市&イタリア屋台メシ+チープじゃないメシ

2年に一度の大チーズ見本市に行ってきた

ピエモンテのブラという街の中心地全体が会場となってしまう大イベント。

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この街はちなみにイタリアのスローフードムーヴメントの発祥/中心地でもある。

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cheese.slowfood.it
日本語でものすごくわかりやすい表記があったのでお借りする。

■隔年で開かれるチーズ祭り
ブラの街のチーズ祭り「cheese」は、地元ピエモンテ州だけでなくイタリアの国中、イギリス、オランダ、スイス、ポーランドなどのヨーロッパ諸国、さらにはカナダやオーストラリアなど世界中のチーズが一堂に集まる大規模な国際見本市として知られています。1997年に第一回目が開かれ、その後隔年で開催されています。

お祭りの間は、街の中心が歩行者天国になって道路には屋台が並び、チーズはもちろんワインやサラミ、蜂蜜などの物産を売る店や、チーズを使ったニョッキやリゾットなどの料理を出す店で賑わいます。見本市会場では、ワインとチーズのワークショップや食材のラボラトリーなど、予約制の催し物も開催されます。

http://japanitalytravel.com/piemonte/bra.html

プロバイヤー向けの見本市であるのだけれど、一般にも分け隔てなくオープンしている。子供向けのブースもあり、先生に引率された地元のキッズでひっきりなしに賑わっていた。

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ヤギもいる(ヒツジもいた)

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中高生向けの「チーズができるまで」デモ


もちろん世界中から参加しているチーズのプロ向けに毎日様々なレクチャー/トーク/ワークショップ/テイスティングなどが、まるで学校の時間割並みのスケジュールで入っている。詳細が出たらすぐに申し込まないとたちまち席がなくなってしまう。

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こんなチーズもいっぱい出ている。
右から、4年モノの山羊、地域の牧草で巻かれたセミハードの牛、ヒツジ(確か蜜蝋でコートされているウォッシュタイプ、かなり強い)

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試食用に置かれたつまようじ、ブランド名なぜ「サムライ」??w

開催期間の4日間のうち、3日間毎日チーズの試食漬け(合間にワイン、もしくはマキアート)舌も胃も大疲れ。でもご飯も食べなければ。

会場には大きなストリートフードのエリアがあって面白いのがいろいろあった。

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黄色いのは farinate、ゴルゴンゾラとかペストとかトッピングを選べる
facaccette (ピッツアみたいなの) にタコのスライスとか生ハムとか

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薄いフォカッチャ

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日替わりパスタ2種盛り、cacio e pepe と al conciato romano e pomodorino del piennolo (piennolo種トマトを使ったローマ風のパスタ)

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アロスティチーニ(ラムの焼き鳥風)とブルスケッタ。
トマトの旨さがほんとにハンパない。アブルッツォ地方の名物だそうだ。
あと画像はないけど(酔っ払ってた)bombetta っていうコロコロ状の肉(コーン状に丸めた紙にいっぱい入ってた)プーリア地方の食べ物らしい。

ちゃんとしたご飯もちゃんとしたところで食べた。
(接待メシなので画像はランダム)

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tajarin al ragu di salsicca、 名物の一品(この地方、どこに行ってもこれがメニューにあった)ブラの名産、生ソーセージのラグーを使ったパスタ

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ヒツジのレバー

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この地域のネビオーロがもう美味しいのなんの...

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実はネビオーロ種の大ワイン、バローロがわりとすぐ近く。行ってきた。

次回に続く

 

カムデンマーケット終了???😱&コロンビアご飯

”カムデンマーケットがその歴史に幕”という見出しがニュースフィードに...!

 

ここ近年、カムデンのマーケットエリアが再開発/アップグレードでどんどん変わっていっているのだが、きのう付のこの記事にはびっくりした。

camdennewjournal.com


びっくりした。
けど、カムデンのマーケット全体が終了ということではなかった。

駅から出て Electric Ballroom を過ぎるとすぐにぶつかるあの雑多な魔境地帯。

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ごちゃごちゃと迷路化した、あのなんとも言えない camden感。
30年以上も続いていたマーケットだったそうだ。
カムデンの顔だったと思う。先週の木曜日でクローズドだったとは...!
来年早々に輸送コンテナを使った新しいマーケットになるそうだ。
BOXPARKみたいになるんだな。 

今日通りかかってみた。

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ガーン、ほんとだった...。

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中はもう、すっかり跡形もなく...。😢


4-5年前にはここのマーケットが撤去されてしまっている。前の会社のオフィスが入っていたビルも取り壊されてこの Rixos apartments になってしまっているのだった。↓

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ここはまだこういう状態

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"EMBRACE CHANGE (変化を受け入れよう)"って言われてもねえ...。

カムデンがどんどん小洒落たところになっていく。
ゴスとかパンクとかメタルな人たちが今後どこかに安心して生息できるところはあるのだろうか。

せっかくだからマーケットで以前に目をつけていたおいしそうなペルー屋さんに行ったのだが、7時前なのに後片付けをしているではないか!
「平日だと全然人いないから早仕舞いなんだよ〜」と申し訳なさそうに言われてしまったら、はあそうですねとしか言えない。残念。

なのでコロンビア飯、きのうテイクアウトしたやつ。

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左のは、何も説明がない。カッサーバ?で作ったパオみたいなのに裂いた鶏肉。
右は説明あった、芋の衣で牛肉と米とグリーンピースを包んで揚げたもの。
シラチャーソースみたいなのが付いてきた。
名前を知りたいんだけど、ここの店員さんたちはあまり英語が話せないという、ロンドンにいながら南米気分がさらに盛り上がるお店なのだ。

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Elephant & Castle 高架下にある小さなカフェ。

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corsica studios が並びにある。

ここいら辺もずいぶん変わった。

 



ロンドンで水銀を捨てるには&ガーナご飯+フレディとアクセル

体温計を落としてしまい、床に小さい銀色の粒が散らばった


最初は水銀とはわからなくて「???」だったのだが、気がついた。水銀だ。
紙でかき集めたら合体しまくっておもしろーい。sci-fi映画のCGみたい。

でも危険物なのだ。

日本ではどう捨てるのかなと思って実家の市役所”ゴミの分け方/出し方”サイトに行くと、個人で市施設の指定窓口に持っていくことと書いてある。

ロンドンはどうなのだ。
サイトに行くと回収申し込みフォームがあって、そこから中身の詳細/自分の区民税アカウント番号とか連絡先書き込んで申請する。
次の日、回収に来る日時が決まり次第連絡がある旨の返信がメールで来た。
その連絡が来たのが1週間後くらい。
「明日行けます、絶対に外に置かずに回収員に手渡しのこと。朝7時から午後4時の間です。よろしく。」と言われて(こっちだと非常にありがち、日本の宅配の細かい時間指定はほんとうに神対応だと思う)なんとかもうちょっと狭められないかと突っ込むと
「まあ大抵朝イチになるかな。」
最初からそう言ってくれ。まあでもよかった、一日潰さずにすむかも。(でも油断できない)

ほんとに朝イチだった。

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受け渡しが終わると用紙にサインをして終了。

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YouTube で水銀の粒々が合体してくわかりやすい動画ないかなあと思って探してたら、mercuryだと水銀関連の他に、水星(英語でMercury)とか出てくるのわかるけど、フレディマーキュリーも出てくる。笑った。

フレディマーキュリーってザンジバルとかインドとかエキゾチックだったはず。
ロンドンにザンジバルのレストランってあるのかなと調べたら(ほう、ザンジバルってタンガニーカっていうとこと統合して今のタンザニアなのか〜)、なんだかその名も Zan Zi Bar っていうのが出てきたではないか。
メニュー
昔はイギリスの植民地だったのでインド料理の影響が大きいらしい。
でもこのレストランちょっと遠い。

きのう食べたガーナ飯を代わりに出す。(アフリカってことで)

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Spinach & Agush (三種盛り/小 £8.00)
ほうれん草と砕いたメロンシードのシチュー、トマトとマッシュルーム入り
チキンのもも肉、ピーナッツソース
ブラックアイビーン、ココナッツとトマトのソース
+プランテーン(バナナと芋を足して2で割ったような味と食感)

おいしかったー!

*おまけ*
フレディといえば...
一昨年の秋、地方からロンドンに帰る電車で隣に座った人たちとなんとなく世間話(というか、その電車が足止め食ってたのでそのグチから始まった)となった。

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そのうち隣のカメラくんが「ねえねえ、この人誰かに似てない?」って聞くので、うーんとうなっていると「フレディマーキュリーとか?」と、言われて
はいはいはいはい!!(ヘッドバンギングで)
似てる!手ブレているのは動揺したためか...。

とてもノリのよい方で、「フレディのマネして!マネして!」ってお願いしたら

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してくれた。

似てるー!


そこからの話の展開
1.この人は世界でも超有名なフレディのそっくりさんで、年に一度全世界のクィーンファンが結集するスイスのモントレーでのコンベンションに出た帰り、イギリスのどっかでも開催されたクィーンの大イベントにも出演、その帰り道だった。
とてもフレンドリーなことに、2-3日後に行われるロンドンでのライヴにご招待してくれたのて行ってきた。

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本番前のガッツポーズ

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声も歌い方も似てた!
ほんとうの Queen の関係者だった人たちも来ていた。すごい。

2016年にはイギリスのネットワーク Channel5制作のフレディドキュメンタリーに主演している。

www.youtube.com

という実はすごい人だった。

John Blunt という方です。
検索してみてください



2.電車でフレディさんの隣に座ってたカメラくん。
実はこの人はGuns N' Rosesの有名トリビュートバンドのアクセルくんだったー。
個人的にクィーンの大ファンで、このフレディさんと大友達という繋がり。
Guns 2 Roses というバンド。

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(スラッシュの人も超そっくり)
この人も世界中をツアーするすごい人なのだった。


ライヴがあると必ず声をかけてくれる。
いい人たちだ。


水銀→フレディ→ガーナご飯→トリビュートバンド
構成外の流れとなってしまった。失礼しました。

 

Brexit &イングランドの伝統的にマズい飯(でもおいしかった)

ブレクシット&ジョンソン政権急展開(もう大エンタテイメント 笑)


ロンドンはもう朝晩寒い。
朝起きると窓に結露。通勤時の人々の冬コート着用率がいきなり上がった。

いきなりといえばこの1週間のブレクシット/ボリスジョンソンをめぐる政局がハンパない超急展開ぶり。

G7から戻ったとたん何があったか「国会を閉鎖してブレクシットを強行する」と宣言。一気に国民&国会の怒りを買い、それ以降毎日がすごいことに...!

8月31日土曜日 
全国各地で怒りのデモ

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https://www.bbc.co.uk/news/av/uk-49536312/parliament-suspension-thousands-protest-against-plans-to-suspend-parliament

9月2日月曜日 
「オレのいうこと聞かないと電撃解散総選挙だぞ」と国会にケンカ売る 
議会も国民もさらに激怒、スピーチのマイクもデモのシュプレヒコール拾うレベル

 
9月3日火曜日 
下院が3日に議事進行の主導権を政府から議員側に移す動議を可決 
ジョンソン激おこ、自分に反対投票した保守党議員21名を除名処分
これによって自分の党議員の大半を敵に回し、審議の最中保守党議員の一人が保守党側の席を離れ衆視のどよめきの中、別の党に移動
これによって保守党は過半数を割ることに


9月4日水曜日 この日からいろいろ加速 もう次から次へと
1.野党が提出したブレクシット延期法案が賛成327、反対299で可決
2.自分の失言黒歴史を議会で厳しく糾弾され、返す言葉なし
3.ジョンソン政権閣僚の一人、そのお坊っちゃまぶりで名を馳せるリース-モグが審議の最中、貴族の気だるい午後的な座りっぷりで議会で集中砲火を食らったあげく国中のコラ職人のコラ魂に火をつけてしまう
4.就任後初の首相質疑で何を言っても議長から怒られてしまう
5.かっこいいつもりでタンカを切ってみた”解散総選挙”が議会で否決されてしまう

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これ

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ほんとにほんの一例

9月5日木曜日 
自分の弟が閣僚辞職&離党!国中仰天
自暴自棄か虚勢を張り続ける(しかし声が弱々しい)
「ブレクシット延期案に与するくらいならオレは野垂死にを選ぶ」
警察官大動員でセットアップしたはいいが、立たせたまま自分が一時間も遅刻
ちょうど後ろに立っていた警察官の一人が貧血起こして倒れてしまう

9月6日金曜日 
遊説先のヨークシャーで
「お願いですから早く帰ってください」
「あんたのやってんのは政局ゲームだよ!」

www.youtube.com


9月7日土曜日 
1.前政権で内務大臣、ジョンソン政権になっても雇用/年金相として入閣していたアンバー・ラッド辞職&離党
2.スコットランドの世論調査、もし総選挙となった場合保守党は全ての議席スコットランド国民党に失うだろうという結果に


そして今日のニュースはブレクシット騒動でメシを食うお騒がせ男ナイジェル・ファラージが、ここぞとばかりに保守党へ「過半数割ったんでしょ、困ってんでしょ、組んでもいいよ〜ん。」と色目を使ってる話。
こいつ日本で言えば:N国/維新系なキャラクター、トランプが米大統領に就任した時も一生懸命取り入ってた。政局のコバンザメ、寄生虫。
EU強行脱退を看板にしてるくせに、未だに欧州議会に籍を置いてサラリーもらってる。

なんかどこの国もシンクロですごいことになってるのがすごい。


今日のメシ
強行離脱になるとヨーロッパからの美味しいものが高くなって手に入りにくくなる。
「英国は不味い」と言われていた頃の感じの冷凍チキンディナーを買ってみた。
たったの2ポンド、美味いわけがない。

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 ...が!意外にうまかった。

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おそれいりました

 

さあ明日からどんな展開になるのやら。



 

 


        

        





         



ロンドンの micro dairy & メキシコご飯

ロンドンで週一度メキシカンチーズを作る手伝いをしている

 

日本でもクラフトビールのマイクロブリュワリーの広がりが定着してきているみたいですばらしい〜。ロンドンはブームの先駆けとなった Kernel Brewery をはじめ、もう数え切れないくらいのブリュワリーが元気です。

この規模には及ばないけれど、ロンドンには小さくチーズ製造(マイクロデイリー)をがんばってるところがいくつもあって、わたしはその一つ Gringa Dairy っていうメキシカンチーズを作ってるところで週一 Queso Oaxaca を作る手伝いをしています。
(たまに他のチーズ、Queso Chihuahua やQueso Frescoも作ったりする)

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ロンドンのトップメキシカンレストランの殆どは、うちのチーズを使っているんです。

大都市の例に漏れずロンドンも家賃が高いので、こういうところは郊外とか工業エリアとかでとなり、Gringa は鉄道の高架下。(こっちでは”アーチ”という呼び方)

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"arch" ちなみにここも関わっている別のデイリーで Kappacasein というところ

家賃が安い地域は当然ヤバいエリアが多くて、Gringa の最寄地下鉄駅 Elephant & Castle で刺殺事件が昨日あって駅封鎖されていた〜。😔

www.bbc.co.uk

こっちは米国みたいに銃が野放しで売られてないから、刃物が主に事件の凶器です。


Elephant & Castle は南米の人たちが多いエリアなので、南米各国のお店が多いのだが(一番目につくのはコロンビア)何ヶ月か前に駅の近くにできて気になってた小さなメキシコカフェ(あ、ここも駅の高架下だ)でブリトーをデイリーでの昼用にお持ち帰り。

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El Paso

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実は、残念なことにGringa Dairy は今年で終わり。
ビジネスとしては売り上げが右上がりで超順調なのだけど、創業者のクリステンのパートナーさんの体調があまり思わしくなく、思い切って南フランスの別荘に住むことに決めてデイリーを売りに出していたのだけれど、今イギリスはブレクシット(Brexit) の混乱の真っ只中。どこも新たなプロジェクト/投資/新規事業には様子見となる最悪のタイミングで、超優良企業なのに買い手がつかないというありえない有様。

一部の極右ナショナリスト集団をのぞいて、2年前に「離脱」に票を投じた人たちもその後離脱煽動メディアの情報操作が明るみになってきたのと、病院からヨーロッパ国籍のお医者さんや看護師さんがいなくなったりとか、欧州メジャー企業の大工場が英国内から撤退とか(失職)、身近に影響をひしひしと感じていくうちに「こんなはずじゃなかった」とか「我々は騙されていた」と、今国民の殆どが反ブレクシット派に。

しかもこの一連のブレクシット騒動でまんまと最近首相の座を手に入れたボリス・ジョンソン、先週G7から帰ってくるなり「国会を閉鎖してブレクシットを強行する」と宣言したものだから、今イギリスは大騒動。国会近くでは毎日のように怒りのデモ。
帰り道ルートにウエストミンスター議事堂があるので、この日チーズ作った後に行ってきた。

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ニュースでちょうどボリスのライブインタビューをやっていて、このデモのシュプレヒコールががんがんバックに聞こえていたそうだw。

世界中どこもかしこも先行き不透明だけど、せめて人に優しく日々のご飯も大切に。